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シルトピア油木ブログ「なんぞええ話」

在宅部門課長に聴く4 デイサービス青い鳥のこと教えて

2025-11-02
在宅部門課長に聴く4 『デイサービス青い鳥のこと教えて』

デイサービス青い鳥について教えてください。
「青い鳥は、世の中に認知症対応型っていうものが出来て作ったデイサービスです。初めの頃は、認知症対応型っていう名称がつくと、認知症になったら行く所なのかって、偏見というかちょっと嫌悪感を感じて遠慮されるというかね、そんな感じでしたけど、今はそういうことよりもむしろ、‘たくさんの人がいてザワザワしたんよりはこっちの雰囲気の方がいいわぁ’っていう感じで、割と選択されやすくなってきたんかなぁと思います。認知症対応型なんで、比較的職員の顔ぶれも利用者さんもそんなに変わらずで、人の動きが少ないから落ち着いてる雰囲気が、やっぱり認知症ケアには良いんだろうなぁとも思います。認知症の方って、音に敏感だったり人の動きに敏感だったりで、穏やかな雰囲気でないと気持ちが落ち着かなくって帰りたくなったり怒りっぽくなったり、いろんな症状が本人の意図とは別に出てしまうことってあるけれども、やっぱりなじんでくるとすごく穏やかになってるんです。もちろん水分とか食事の量とか、あとは、普段とは違う体調の変化、表情だったりも、少ない12人という枠なので、職員の目が届きやすいし気にかけやすいし、より個別にアプローチがかけられます。家族とのコミュニケーションも‘青い鳥ノート’っていうノートを使って、比較的取りやすいようにしてますね。とあるご家族さんは、写真を送った時なんかは‘家ではそんなに笑い合うことも会話も減ったけど、そこではすごいいい笑顔で本人が楽しくやっとるっていうのがものすごく伝わってありがたいです’っていう風にコメントを残してくださったりとか。」

そのノートに書いて?
「そうです。どうしても送迎には違うスタッフが行ったりもあるんで。やっぱり家での顔と社会の中へ出た時の顔と全然違ったりする人もおられて、青い鳥ではすごく快活にやってるけど家に帰るとって。でもそれって、認知症の人であっても社会に出た時の顔っていう、きちんとした切り替えができているっていうことなので、社会面での力がまだまだ残ってるんだなって思うんです。だから、そういった認知症の進行具合とかいろいろなことに、ご家族も含めて一喜一憂しながら、一緒に認知症ケアについて歩んでいけるのは、やっぱり青い鳥の一番のメリットかなっていう風に思いますね。」

青い鳥での入浴は?
「青い鳥のお風呂は家庭と同じようなユニットバスで、ちょっと狭い空間で介護そのものは大変なんですけど、それはそれでより家庭の実情に沿ったリハビリに近いというか。みなさん頑張って入ってくださってますよ。」

そのほかの活動は?
「模造紙にね、みんなでその季節の貼り絵をやってみたりとか、外ではプランターで野菜の苗を植えて育ててみたりとかしてます。昼食のお米は青い鳥の中で炊くので‘誰か米とぎをお願いできますか’って米をといでもらう、‘台を拭いてくれますか’って机を拭いてもらう、‘水やりをやってくれますか’って水やりを一緒にやってという風に、一緒に何かを役割を持ちながら、譲り合ったり、‘誰もおらんのならしようか’って積極的に言ってくださったり。ほんと一つの家族的な感じ、みんながすごく近しい距離でいい関係、穏やかに笑いながらっていう雰囲気の中でやってますね。午前中はお風呂に入ってらっしゃる合間はぬり絵とかパズル、脳トレなんかに取り組んで、途中に機能訓練、って言ってもデイサービスほどはしないんですけど、看護師と一緒に体操したりとか足こぎペダルとか、玄関の方までの廊下を歩いてみたりとか、狭い空間ですけどそこでできる機能訓練をやってます。で、貼り絵をしたりっていうのは午後からの活動になります。室内ですけどグランドゴルフみたいなこととか、時々、巻き寿司とか柏餅とか何か手作りをするっていうのも割と多いです。月に1回は栄養相談会で管理栄養士に食事についての事をテーマを持ってもらって、そのテーマに基づいた物を作って食べるんです。」

みんな一緒に作る?
「一緒にやります!たとえばお好み焼きってすごいね、バランス食だよって話で、野菜も肉も卵もある、タンパク質から食物繊維から全部取れちゃうっていう話を聞いて作って一緒に食べようって。和気あいあい楽しく、みなさん割烹着がよく似合う(笑)。そういう風にゆったりとね。それが一番の特徴ですかね。あとね、青い鳥ではメダカを飼ってます。」

利用者さんが飼ってるんですか?
「赤ちゃんメダカがふ化したって、みんなで虫眼鏡持って観察(笑)。赤ちゃんメダカを探せって言ってね、聞いたら‘ここにおるわ’って教えてくださるんですよ。すっごいちっちゃいメダカなんですけどね。」

青い鳥は一つ屋根の下にケアホーム白い雲がありますが?
「そうですね。障害の方の共同生活の場所ですね。日中も全員が揃ってる日もあるんですけど、基本的に生活空間でみなさん過ごされてて、青い鳥とはスペースは完全に分けてあるので、あまりお互い気にされてないですね。接点は基本ないですけど、トイレは共有なので、会うと声をかけたり挨拶したりって感じで、でもうまく過ごせていますね。」

デイサービスと同じでお互いがお互いを見守っている感じなんでしょうね。
「みんなあったかいですよ。幸せを呼ぶ青い鳥です。」

以上、在宅部門課長に聴く4 『デイサービス青い鳥のこと教えて』でした。次回は、2つのデイサービスに共通する水分補給や口腔ケアについて聴いていきます。
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